紙へのこだわり
「書き心地の良い紙」は、万年筆を使う時間を、より快適で楽しいものにしてくれます。
しかし、一口に書き心地の良い紙といっても、滑らかな書き心地の紙、しっかりした書き心地の紙。
にじみや紙そのものの風合いを楽しめる紙など、その個性は様々。
このページでは、書き心地の評価が高く、文具雑誌でも取り上げられることの多い紙を中心に、集めました。
どうぞ、お好みに合う紙をお選び下さい。
満寿屋 オリジナルクリーム紙
多くの作家の要望に応え、愛用されてきた満寿屋の原稿用紙。
その満寿屋が、特に万年筆での筆記を想定して開発したのが、「オリジナルクリーム紙」。
薄手の用紙ながら、インクのにじみ、裏抜けに強く、滑らかな書き心地。
目に優しい、薄いクリーム色の用紙です。
ライフ Lライティングペーパー
「Lフライティングペーパー」は、ライフが製紙会社と共同で開発した、オリジナルの用紙。
滑らかな書き心地、ページをめくる際のしなやかさ、柔らかな色調など、こだわり抜いて作られた紙です。
良質なパルプを厳選し、丁寧に抄造された紙には、適度なコシとハリ。
上品で滑らかな見た目、スベスベとした手触りには、高級感が感じられます。
万年筆で筆記した際も、裏抜け、裏透けが少ない印象。
書くことを楽しむ方に、お試しいただきたい紙です。
ミドリ MD用紙
MD用紙は、高品質の筆記用紙を求め、ミドリが1960年に開発し、品質改良を続けている紙。
国内の工場で抄造され、紙の厚さ、重さ、色などに加え、様々な筆記具を使い、インクのにじみ具合や、
ペンのすべり具合、引っかかり具合といった、筆記特性についても検査が行われています。
目に優しい、薄いクリーム色、つるつる滑るような書き心地というよりは、 紙らしい、しっかりした書き心地の用紙です。
ツバメノート 高級クリームフールス
「高級クリームフールス」は、ツバメノートのクリームノートに使用されている筆記用紙。
丹念に手間をかけて抄かれた紙は、目に優しい、上品な薄いクリーム色。
光りにかざすと、紙を漉いた際にできる簀の目(すのめ)を確認できます。
このフールス紙は、万年筆での筆記を前提に作られた用紙。
書き味に定評があることに加え、インクの浸透が良く、裏抜けの心配も少ない紙です。
三菱製紙 バンクペーパー
バンクペーパーは、ペンによる筆記が中心だった当時、銀行の帳簿用に開発された紙。
銀行業務に使用することから、書き心地の良さに加え、保存性、耐久性にも優れ、現在でも、万年筆を使われる方を中心に人気があります。
緻密でハリのある手触り。
万年筆で書くと、滑らかながら、つるつると滑ることはなく、しっかりした書き心地の用紙です。
透かして見ると、所々に、「THREE DIAMONDS」の透かしが見られます。
クレールフォンテーヌ/Clairefontaine ベラム紙
フランス人にとって、クレールフォンテーヌは、「美しノート」の代名詞。
そこに使われる「ベラム紙」のテーマは、「インクに恋する紙」。
すべすべとした手触りで、適度な厚みとコシ。
万年筆での書き心地も滑らかで、インクの裏抜け、裏透けにも強い。
万年筆を愛用される方には、ぜひ試していただきたい紙です。
クレールフォンテーヌのノートは、こちら以外にも、数多くのデザインがあります。
これらについても、是非ご覧ください。 ⇒ 「クレールフォンテーヌ シリーズ一覧」のページへ
三菱製紙 スピカレイドボンド
レイドとは、簀の目(すのめ)模様のある紙。
透かして見ると、針金で作られた漉き桁によって生じた微妙な薄厚が、簀の目状になっているのが分かります。
コットンを25%含んだ、少し柔らかな手触り。
ペンを走らせたときに感じる、レイドの微妙な感触。
優しい風合いを楽しめる紙です。