満寿屋オリジナルクリーム紙
用紙は、原稿用紙の満寿屋が書き心地にこだわった、オリジナルクリーム紙。
目に優しいクリーム色の用紙です。
この用紙は、特に、万年筆での筆記を想定して開発された紙で、インクのにじみ、裏抜けに強く、滑らかな書き心地です。
(もちろん、ボールペンや鉛筆でも、快適な書き心地です。)
また、より書き心地を楽しめるよう、罫線は、少しゆとりのある9mmとなっています。
ただし、比較的薄手の紙であるため、一般的な大学ノート等の紙に比べ、透け具合は大きいようです。
用紙の裏透け等が気になる方は、ご注意下さい。
(※ 写真は、サイズがB6版のものです。)
レトロ感の漂う、温かみのあるデザイン
表紙には江戸時代より続く老舗、杉原商店の越前和紙・羽二重紙を使用。
しっかりとコシがありながら、和紙特有の少し柔らかな風合いです。
デザインは、きりえ作家・高木亮氏の切り絵を採用。
鉛筆、ペン先、インク壜など、文具をモチーフにした飾り罫で、モノトーンのすっきりした佇まいの中に、温かみを感じさせるデザインとなっています。
開きが良く、丈夫な製本方式
製本方式は、糸かがり綴じ。
各用紙を糸で綴じているため、使用しているうちに、ページがバラバラになってしまう、ということの少ない、丈夫な製本です。
この方式では、糸綴じした紙の束をいくつかまとめて、一冊のノートにしていますが、この商品では、一つの束として綴じる枚数を少なくし、その分、束の数を多くしてます。
このため、各ページはフラットに開きやすく、記入しやすくなっています。
(ただし、表紙と見返しの紙が厚めのため、しばらく使って馴染むまでは、ノートの開きが少し固く感じるようです。)
(※ 写真は、サイズがB6版のものです。)
厚みのある見返し / ノートカバーへの配慮
このノートでは、ノートカバーに入れてご使用になる場合を想定し、“見返し”(表紙と本文用紙の間にある紙)を厚くしています。
この見返しが下敷きの役割を果たすことで、厚めの素材のノートカバーを使用する場合でも、
ノートカバーによって段差が生じ、筆記しにくくなる、ということを防いでくれます。
(※ 写真は、サイズがB6版のものです。)
「B6」ってどのくらいの大きさ?
B6サイズは、横128×縦182mm。
大学ノートで一般的な、B5サイズの半分の大きさ。
携帯性と筆記面積のバランスが良く、ダイアリー関連で多くの商品が出されているサイズです。
(写真で、商品の後ろにある斜線部分がA5サイズ、右のロディアNo.13がA6(文庫本)サイズとなります。)
満寿屋について
満寿屋は、明治15年創業の紙店。
物資が統制され、原稿用紙も不足していた時代、若き日の丹羽文雄氏のリクエストで、原稿用紙を作り始めたところから、満寿屋の原稿用紙が始まっています。
ワープロの普及以前、原稿用紙に万年筆で筆記するのが、作家の主な創作スタイルだった頃、罫の色・太さ、マス目の形、ルビの有無など、作家の様々な要求に応えた満寿屋の原稿用紙は、 川端康成、井上靖、司馬遼太郎、浅田次郎、吉川英治、平岩弓枝、宇野千代、横溝正史、などなど、実に多くの著名な作家から愛用されました。
そうしたプロの要求に応えるため、満寿屋は、紙漉の段階から立会い、「パーカー」「シェーファー」のインクを 使って、にじみや書き味を点検しています。
印刷するための紙ではなく、書くための紙。
再生紙が主流の昨今、書き味を重視し、パルプ100%にこだわり、高品質な原稿用紙を作り続けています。