カランダッシュ ボールペン 替え芯は何を(どの太さを)買いましょう?
お使いの芯は、あなたにピッタリでしょうか?
高級輸入筆記具の中でも、滑らかな書き心地の良さに定評のある、カランダッシュのボールペン。
主に使用されているのは、旧約聖書に登場する巨人、"GOLIATH"(ゴリアテ)から名づけられた「ゴリアット芯」。
ボールポイントは、超硬素材で摩耗に強い、タングステンカーバイト製。
ボールにインクを送る溝も、通常より多く、6本とすることで、スムーズなインクの供給を実現しています。
ギフトに用いられることも多い、こちらのペン。
皆様、最初の芯を使い切った後、次の替え芯は、どのように選ばれていますでしょうか?
購入時に本体に付属している芯は、通常、色はブラックまたはブルー、太さはF(細字)またはM(中字)。
割と一般的な芯ですので、その後も同じ芯を買い続けることが、多いのではないでしょうか。
でも、せっかくのカランダッシュですし、より好みの芯を探してみましょう! というのが、今回の企画です。
(どうせ、替え芯の価格も変わりませんし…。 (^_^) )
まずは、全種類、書いて見ましょう!
では、まぁ、何はともあれ。
現在、国内の正規ルートで販売されているゴリアット芯について、全種類を書いて比較してみましょう。
(※以降の画像は、全てクリックすると拡大します。)
…い、いつものことながら、パッと見、色以外は、違いが何だか良く分かりません。。。
じ〜っくり見ていると、心なしか、確かに F(細字)<M(中字)<B(太字)の順で、線が太くなっているような気もします。
まぁ、カタログを見ると、使用しているボールの大きさが、
- F(細字) : 0.9mm径
- M(中字) : 1.0mm径
- B(太字) : 1.3mm径
しかし、これでは、何の参考にもなりません。 (^_^;)
もうちょっと、詳しくチェックしてみましょう!
小さい文字を書いて、比較してみます!
「線の太さの比較なら、小さい文字を書いて見ましょう!」
と、言うことで、以前、ラミー万年筆で試したのと同様に、小さい文字を書いて、そのつぶれ具合を比べてみます。
(※前回の筆記テストと同様、稚拙な文字で誠に申し訳ありません…。)
尚、テストでは、ロディアの5mm方眼の用紙を用い、そのマス目の中で、なるべく同じ大きさになるように、筆記しています。
また、一行目の【参考】は、比較用として「三菱鉛筆 ジェットストリーム ブルー0.7mm」で筆記しています。
一番左の列、「日本語」の「語」という文字、特にその「ごんべん」に着目すると、差が分かりやすいかと思います。
F(細字)<M(中字)<B(太字)の順で、線と線の隙間が狭くなり、重なってしまう箇所が多くなっています。
また、B(太字)については、「日」という字を見ても、線が太いことが分かるかと思います。
こちらでは、真ん中の列の「語」に着目していただくと、分かりやすいかと思います。
このサイズの文字を描くには、M(中字)だと、少し“つぶれ”が目立ち始めています。
また、F(細字)については、実験で使用した替え芯だけかも知れませんが、線の色が少し薄いようです。
正直に言って、ブラック、ブルー共に、M(中字)やB(太字)の芯で、このサイズの文字を書くのは、少しストレスが掛ります。
また、【参考】のジェットストリーム 0.7mmと、線の太さが最も近いのは、F(細字)という印象です。
最後は、「レッド」と「グリーン」について。
レッドについては、F(細字)とM(中字)、グリーンについては、M(中字)のみのテストとなります。
レッドのF(細字)については、【参考】のジェットストリーム 0.7mmと同程度の太さ。
レッドのM(中字)については、僅かにF(細字)より太め、という印象です。
また、グリーンのM(中字)については、ブラックやブルーより色味が薄いせいか、心なし他の色のM(中字)よりも太い感じ。
このため、このサイズの小さな文字を書くのは、ちょっと大変に感じました。
ちなみに、書き心地については…
ここで、ゴリアット芯のウリでもある、書き心地について、少し印象を…。
今回、この記事のために多くの芯で筆記し、改めて感じたのは、やはり、書き心地の滑らかさでした。
確かに、滑らかさをウリとしている、最新の国産低粘度ボールペンと比べれば、少し劣っているかも知れません。
しかし、その差は、それ程大きくないように感じます。
また、従来型の油性ボールペンと比較すれば、ゴリアット芯の滑らかさは明らかです。
ただし、同じゴリアット芯といっても、その太さによって、多少滑らかさは異なる気がします。
B(太字)は、使い始めの書き出しに、少し抵抗感を感じることがあります。
しかし、それ以降は、ヌルヌルとするような、とても滑らかな印象です。
一方、F(細字)は、ボール径が小さいせいか、ペンの滑りが僅かに渋い、もしくは、少し硬い書き味と感じるかも知れません。。。
以上を整理しますと…
個人的な印象も含めて、整理しますと…。
1)手帳への書き込みなど、小さな字を書くことが多い方には…
今回実験した 5mm方眼に納まる程度の、小さな字を書かれる場合。
お勧めは、F(細字)となります。
また、ブルーのF(細字)は、少し線の色が薄くなるため、インク色はブラックがお勧めです。
2)小さな字を書くことが殆ど無い方には…
書き味を重視して、B(太字)がお勧めです。
ゴリアット芯の真の滑らかさを、ぜひ味わってください。
使用できるインク色は、ブラックとブルーになります。
3)汎用性を求める方には…
大きな字を書くことも、小さな字を書くこともある、という方には、M(中字)がお勧めです。
特に、F(細字)のブルーをお使いで、インク色が薄いとお感じの方。
F(細字)の書き味が、少し渋い、硬い、とお感じの方は、ぜひ M(中字)をお試しください。
4)レッドをお求めの際には…
レッドには、F(細字)とM(中字)が用意されていますが、線の太さ、書き心地共に、それ程大きな差はありません。
より小さな字には、F(細字)をお勧めいたしますが、正直、FとMどちらを選ばれても、お困りになることは少ないかと思います。
5)グリーンをお求めの際には…
グリーンには、M(中字)が用意されていますが、実際に小さな字を筆記した際は、Mよりも少し太いように感じました。
小さな字を書かれることが多い方は、他の色を選ばれた方が無難かも知れません。
※ただし、替え芯の個体差により、 必ず、今回のテスト結果のようになるとは限りません。
また、本サイトをご覧になられている環境の違いにより、インクの色味についても、多少の相違が生じます。
誠に恐れ入りますが、どうかご容赦ください。
<おまけ> カランダッシュ ボールペンの芯交換
せっかくなので、エクリドール、849など、ゴリアット芯を使用するペンの芯交換について、簡単にご説明します。
しばらく回していくと、ノック部分が外れ、ゴリアット芯を出すことができます。
芯を完全に取り出すと、このようになります。
後は、芯を交換してボディに戻し、ノック部分を押し込みながら、時計回りに回していきます。
これで、芯の交換は完了です! (^-^)
以上、今回は、カランダッシュのゴリアット芯について、色、太さ等を比較してみました。
このペンの替え芯をお選びいただく際の、何かのご参考になれば幸いです。
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