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ペーパーブランクスに万年筆で書いてみよう! 〔No.001-1〕
/ 色彩雫「冬将軍」「天色」「稲穂」
/ ペーパーブランクスへの筆記テスト <筆記面/裏面>


ペーパーブランクス 美しいデザインと丁寧なハードカバー製本が人気の、ペーパーブランクス。
素敵なノートだからこそ、万年筆で色々なインクを楽しみたい所です。

しかし、万年筆インクの多くは、紙に染み込む染料系のインク。
紙との相性の良し悪しがあるのも事実です。

そこで、このコラムでは、ペーパーブランクスのノートに実際に筆記。
万年筆インクとの相性を見て行こうと思います。

尚、筆記テストに使用したのは、パイロットの「カクノ」。
線の太さによる違いをご覧いただくため、F(細字)とM(中字)の2種類のペン先で筆記しています。

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今回のインクは、パイロット 色彩雫 「冬将軍」「天色」「稲穂」


第一回となる今回取り上げたのは、豊富なラインナップが人気のパイロット「色彩雫」シリーズ。
その中から、「冬将軍」、「天色」、「稲穂」の3色を選びました。

尚、以降では、インクの裏透け、裏抜け等を分かりやすくするため、少し暗めの画像を掲載しています。
このため、実物の用紙の色は、以下の画像よりもっと明るい色(ペーパーブランクスでしたら、ほぼ真っ白)となります。
恐れ入りますが、予めご了承ください。

※ 以降の画像は、全てクリックすると拡大します。
※ 上段は「F(細字)」、下段は「M(中字)」で筆記しています。



それでは、早速、ペーパーブランクスに書いてみましょう


ペーパーブランクスの用紙は、掲載の画像では薄いグレーに見えますが、実際は、きれいな白色。
罫線も薄いグレー点線のため、インクの発色の妨げにならず、とても上品な印象です。

また、拡大画像をよく見ると、横方向に、レイド紙特有の簀の目(すのめ)が確認できます。
国産ノートの、プレスされたようなツルツルの用紙とは異なり、少し風合いが感じられる用紙です。



<筆記面>の印象


筆記面では、インクのにじみやヒゲ(細い線のようなにじみ)は、殆ど見られません。
また、インクが紙表面で広がり、線が太くなるようなことも、特に感じませんでした。
基本的には、非常に素直な感じです。
(※非常に細かく見ていくと、「稲穂/M」での「インク」「筆記」等の語句で、かすかににじみが見られる印象です。)

インク色、インクの濃淡も良く表現されていて、万年筆で筆記する用紙として、良好な印象です。



<裏面>の印象


用紙に少し厚みがあるせいか、「裏透け」(*1) はかなり少ない方だと思います。
しかし、「裏抜け」(*2) については、ところどころ薄く点を打ったような感じで、かすかに「裏抜け」している印象です。
また、今回のインクの中では、「稲穂」>「天色」>「冬将軍」の順で、「裏抜け」が目に付くようです。

  • (*1) 裏透け : 用紙が薄い等の理由により、表面に筆記した文字・線が、裏面から透けて見えてしまうこと。
  • (*2) 裏抜け : インクが用紙に深く浸みこむことにより、裏面からも染み込んだインクが見えてしまうこと。

 ペーパーブランクス × 冬将軍 <筆記面>
ペーパーブランクス 万年筆

 ペーパーブランクス × 冬将軍 <裏面>
ペーパーブランクス 万年筆

 ペーパーブランクス × 天色 <筆記面>
ペーパーブランクス 万年筆

 ペーパーブランクス × 天色 <裏面>
ペーパーブランクス 万年筆

 ペーパーブランクス × 稲穂 <筆記面>
ペーパーブランクス 万年筆

 ペーパーブランクス × 稲穂 <裏面>
ペーパーブランクス 万年筆



全体の印象


筆記した面については、どのインクとも良好で、万年筆での筆記を楽しめるという印象です。
ただし、裏面については、「裏透け」はかなり少ないものの、インクによって点状の軽い「裏抜け」は見られます。

この程度は気にならないと考えるか。
また、裏透け/裏抜けのどちらを重視するか、等については、お客様によって判断が分かれるところかと思います。

尚、以降では、ご参考にしていただけるよう、他の用紙との比較(筆記面裏面)を行います。



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