ミュシャ シリーズについて
作品の有力コレクションが堺市にあるなど、日本でも人気の高いミュシャ。
1860年、オーストリア帝国領モラヴィア(現在のチェコ)に、生まれたミュシャ。
彼は、長い下積みを経て、1895年に当代随一の女優サラ・ベルナールの舞台のポスターを制作。
そのポスターが当時のパリで大好評となり、一夜にして、アールヌーヴォーの旗手と目されるようになりました。
多くのポスター、装飾パネル等の作品を制作したミュシャ。
本シリーズの「アメジスト」は、1900年作の装飾パネル。
トパーズ、ルビー、エメラルド、アメジストの、「宝石」シリーズ四連作の中の一つです。
また、「冬の少女」と「秋の乙女」は、1897年のカレンダー用に制作された四連作の一部。
「冬の少女」はショコラ・マッソン 1-3月、「秋の乙女」はショコラ・メキシカン 10-12月のカレンダーとなります。
「スリムフォーマット」ってどのくらいの大きさ?
スリムフォーマットのサイズは、95×180mm。
これは一般的な新書版(103×182mm)の幅が、1cm程度細くなった大きさです。
ミディフォーマットよりコンパクトで、バッグに入れても邪魔になりにくい。
携帯性に富んだ、より実用的なサイズです。
(写真で、商品右のロディアNo.13 がA6(文庫本)サイズとなります。)
上質な作りを感じさせる、製本、カバースタイル
ハードカバーの裏表紙が、くるむように表表紙にかかり、マグネットによって固定しています。
吸い付くようにパタン、と閉じる感触は、癖になる心地よさです。
製本方式は、高級ノートに欠かせない糸綴じ製本(※)。
各折り丁を本の背に無線綴じではなく、糸綴じにて製本しています。
このため、耐久性が高く、長期間の使用でもページが散逸することが少なくなっています。
※ スマイス式糸綴じ製本 : ペーパーブランクスでは、この製本スタイルを、一世紀前に糸綴じ製本機械の開発に成功したスマイス社にちなんで、スマイス式糸綴じ製本と呼んでいます。
裏表紙にはフリーポケット
裏表紙の見開きには、フリーポケットがあり、メモなどが収納可能です。
見たいページをすぐに開ける栞紐も付いています。
風合いのある美しい用紙
本文には持続可能な森林からのパルプを原料とした、中性紙を使用。
つるつるとした光沢感を持つタイプではなく、自然な風合いでインクの吸収の良い用紙です。
美しい白色はインクの発色も良く、様々なインクを楽しみたくなります。
透かして見ると、高級ノートに使われるレイド紙(※)特有の、簀の目(すのめ)を確認することができます。
比較的厚めの紙ですが、インクフローの多い万年筆等では、滲みや裏抜けの可能性もあります。
万年筆でのご使用を予定されている方や滲み、裏抜けが気になる方は、ご留意ください。
※レイド紙 : 針金で作られた漉き桁で紙を漉くと、紙に微妙な薄厚の差が生じ、簀の目状の模様となります。
このような紙をレイド紙と呼び、高級ノートや便箋等で使われています。
(※写真は、「アーティストビジョン モーツァルト 狩 La Chasse ミニフォーマット」のものです。)
ブランド「Paperblanks」について
ペーパーブランクスは、カナダのバンクーバーを拠点とするノート、ダイアリーのブランド。
北米をはじめ、イギリス、フランス、ドイツ等の欧州でも非常に高い評価を得ています。
ペーパーブランクスがモチーフとするのは、世界の優れた芸術品や美術工芸品。
オリジナルの美しさや芸術性は、細心の注意を払ってデザインや質感に取り入れられています。
美しく精緻なデザインに加え、手作業による丁寧な製本で、他のメーカーとは一線を画するブランドとなっています。
また、本文用紙には、持続可能な森林からのパルプを使用。
表紙の板紙にはヨーロッパ産の100%再生紙を使用するなど、環境に対して真摯に取り組む一面も持っています。