秋麗(Fall Filigree)について
「秋麗」が再現しているのは、18世紀の革装聖書。
科学、神学、哲学関連の書物の出版者として人気のあった、ヨハン・ゴットリーブ・ビーリングによるもの。
ドイツ東部の都市、ホーフで1736年に出版されたものです。
茶系のマホガニー、赤系のアマランサス、緑系のジュニパーの3色がラインナップされています。
「ミニフォーマット」ってどのくらいの大きさ?
ミニフォーマットのサイズは、95×140mm。 これはほぼA6版の大きさです。
サイズのイメージとしては、文庫本をハードカバーとしたような印象。
携帯性に富み、日常のちょっとしたことを記録するメモや、ダイアリーを補完するサブノートといった使い方もしやすいサイズです。
(写真で、商品左のロディアNo.13がA6(文庫本)サイズとなります。)
上質な作りを感じさせる、製本、カバースタイル
表紙は、アンティーク調の留め金で、表表紙と裏表紙を留めるスタイル。
また、三方の小口に模様がプリントされているのも、このシリーズの特徴です。
製本方式は、高級ノートに欠かせない糸綴じ製本(※)。
各折り丁を本の背に無線綴じではなく、糸綴じにて製本しています。
このため、耐久性が高く、長期間の使用でもページが散逸することが少なくなっています。
※スマイス式糸綴じ製本 : ペーパーブランクスでは、ここで採用している製本スタイルを、糸綴じ機械の開発に成功したスマイス社にちなんで、スマイス式糸綴じ製本と呼んでいます。
裏表紙にはフリーポケット
裏表紙の見開きには、フリーポケットがあり、メモなどが収納可能です。
見たいページをすぐに開ける栞紐も付いています。
(※写真は、秋麗 マホガニー ミディフォーマットのものです。)
風合いのある美しい用紙
本文には持続可能な森林からのパルプを原料とした、中性紙を使用。
つるつるとした光沢感を持つタイプではなく、自然な風合いでインクの吸収の良い用紙です。
美しい白色はインクの発色も良く、様々なインクを楽しみたくなります。
透かして見ると、高級ノートに使われるレイド紙(※)特有の、簀の目(すのめ)を確認することができます。
比較的厚めの紙ですが、インクフローの多い万年筆等では、滲みや裏抜けの可能性もあります。
万年筆でのご使用を予定されている方や滲み、裏抜けが気になる方は、ご留意ください。
※レイド紙 : 針金で作られた漉き桁で紙を漉くと、紙に微妙な薄厚の差が生じ、簀の目状の模様となります。
このような紙をレイド紙と呼び、高級ノートや便箋等で使われています。
(※写真は、秋麗 マホガニー ミディフォーマットのものです。)
ブランド「Paperblanks」について
ペーパーブランクスは、カナダのバンクーバーを拠点とするノート、ダイアリーのブランド。
北米をはじめ、イギリス、フランス、ドイツ等の欧州でも非常に高い評価を得ています。
ペーパーブランクスがモチーフとするのは、世界の優れた芸術品や美術工芸品。
オリジナルの美しさや芸術性は、細心の注意を払ってデザインや質感に取り入れられています。
美しく精緻なデザインに加え、手作業による丁寧な製本で、他のメーカーとは一線を画するブランドとなっています。
また、本文用紙には、持続可能な森林からのパルプを使用。
表紙の板紙にはヨーロッパ産の100%再生紙を使用するなど、環境に対して真摯に取り組む一面も持っています。