「フレンチシルクの宝物」シリーズについて
シルクロードを通じ中国からヨーロッパに伝わったシルク。
19世紀の絹織機の発明と共に、徐々に複雑なデザインが生み出されるようになりました。
フレンチシルクの宝物シリーズでは、当時のジャカード織機による絹織物の、甘美で光沢感のある外観を再現するよう、手間をかけてプリントされています。
カバー表面に近づいて見ると、光沢感や凹凸等、絹織物の質感が緻密に再現されているのがわかります。
「ミディフォーマット」ってどのくらいの大きさ?
ミディフォーマットのサイズは、130×180mm。 これはほぼB6版の大きさです。
印象としては、ハードカバーの単行本の大きさに近いイメージです。
かさばらず、筆記面積もそこそこあるバランスの良い大きさで、日記帳としても利用されることの多いサイズです。
写真で、商品の後ろにある斜線部分がA5サイズ、右のロディアNo.13がA6(文庫本)サイズとなります。)
フレンチシルクの宝物シリーズでは、ミディフォーマット以外に、スリムフォーマット(90×180mm)、ミニフォーマット(95×140mm)、マイクロフォーマット(70×90mm)についても、お取扱いしています。
上質な作りを感じさせる、製本、カバースタイル
ハードカバーの裏表紙が、くるむように表表紙にかかり、マグネットによって固定しています。
吸い付くようにパタン、と閉じる感触は、癖になる心地よさです。
製本方式は、高級ノートに欠かせない糸綴じ製本(※)。
各折り丁を本の背に無線綴じではなく、糸綴じにて製本しています。
このため、耐久性が高く、長期間の使用でもページが散逸することが少なくなっています。
※ スマイス式糸綴じ製本 : ペーパーブランクスでは、ここで採用している製本スタイルを、一世紀前にそれまでの手綴じ製本から糸綴じ機械の開発に成功したスマイス社にちなんで、スマイス式糸綴じ製本と呼んでいます。
裏表紙にはフリーポケット
裏表紙の見開きには、フリーポケットがあり、メモなどが収納可能です。
見たいページをすぐに開くことができる栞紐も付いています。
(※写真は、バイオレットのものです。)
風合いのある美しい用紙
本文には持続可能な森林からのパルプを原料とした、中性紙を使用。
つるつるとした光沢感を持つタイプではなく、自然な風合いでインクの吸収の良い用紙です。
美しい白色はインクの発色も良く、様々なインクを楽しみたくなります。
透かして見ると、高級ノートに使われるレイド紙(※)特有の、簀の目(すのめ)を確認することができます。
比較的厚めの紙ですが、インクフローの多い万年筆等では、滲みや裏抜けの可能性もあります。
万年筆でのご使用を予定されている方や滲み、裏抜けが気になる方は、ご留意ください。
※レイド紙 : 針金で作られた漉き桁で紙を漉くと、紙に微妙な薄厚の差が生じ、簀の目状の模様となります。
このような紙をレイド紙と呼び、高級ノートや便箋等で使われています。
(※写真は、バイオレットのものです。)
ブランド「Paperblanks」について
カナダのバンクーバーを拠点に、アメリカをはじめ、イギリス、フランス、ドイツ等のヨーロッパ諸国でも非常に高い評価を得ています。
ペーパーブランクスは、世界の優れた芸術品や美術工芸品をモチーフとし、オリジナルの美しさや芸術性を損なわないよう、細心の注意を払ってデザイン、色彩、質感に取り入れています。
また、各製品の最終ページでは、その製品のデザインのテーマや芸術的背景を紹介しています。
製本工程のほとんどは手作業で行われており、美しく精緻なデザイン、丁寧な製本で、他のメーカーとは一線を画するブランドとなっています。
また、本文用紙には、持続可能な森林からのパルプを使用、表紙の板紙にはヨーロッパ産の100%再生紙を使用するなど、環境に対して真摯に取り組む一面も持っています。