あれやこれやと買い集め、インクボトルの数が増えてくると作りたくなるのが、「インクの色味見本」。
私も少し前から作りたいと思っていました。
どんな色見本にしよう?
でも、どんな感じの色見本にしようかずっと考えていて、なかなかフォーマットが固まりませんでした。
考えていたポイントとしては…
- 1)“塗り”と“文字や線”とでは印象が違うので、両方載せたい
- 2)インクの濃淡が分かるようにしたい
- 3)フラッシュするインクも分かるようにしたい
- 4)字が下手なので、文字を書く部分は最小限にしたい
- 5)センスが無くてもカッコいい感じにしたい
- 6)並べ替えとかの整理がしやすいよう、名刺バインダーで整理したい
このうち、2)3)5)6)については、ノウトさんの「ぬり絵じゃないぬりたくり絵インクカード」(以下、「ぬりたくり絵」)が丁度良いと思っているのですが、問題は1)4)ですね。
ノウト「ぬり絵じゃないぬりたくり絵」今回使ってみたのは、ノウトより2021年に発売された「ぬり絵じゃないぬりたくり絵」。最近人気の万年筆/つけペン用インクで遊ぶためのアイテムです。パッケージはこんな感じ。ラインナップは、[…]
「ぬりたくり絵」の一部に文字を書く、という手もあるのですが。
そうすると「ぬりたくり絵」の結構な部分が塗れなくなってしまい、デザインを損ねてしまいます…
そこで、“塗り用”インクカード、“文字・線用”インクカードの2枚構成にすることにしました。
“塗り用”はもちろん「ぬりたくり絵」。
そして、“文字・線用”は、「ツバメノート インクコレクションカード」(以下、「ツバメカード」)を使うことにしました。(150枚 箱入り)
メーカーとしては、左上の2つの枠には漢字、左下のボトルにはジグザグ線を書くイメージのようです。
でも私の場合は、なるべく下手な字を書きたくないため…
- 左上の2つの枠 : 中字のジグザグ線、細字のジグザグ線
- 左下のボトル : 塗りパート(「ぬりたくり絵」との確認用)
- 中央~右の罫線 : インクの名称
という形で使うことにしました。
ピエール・カルダン Sound of Music インク 色見本
では早速、全15色の色見本を見ていきましょう!
(※ただし、以降の色見本の画像は、正面からしっかり光を当てて撮影しているため、実物よりも明るい色あいとなっています。)
1)ラヴェル ボレロ レッド
2)モーツァルト クラシック レッド
3)ヴェルディ バイオレット レッド
4)ビゼー カルメン オレンジ
5)ベートーヴェン ヒーロイック ピンク
6)リスト リトル ブルー
7)チャイコフスキー スワン レイク グリーン
8)プッチーニ アイシー ブルー
9)エルガー ナイト ブルー
10)グリーグ ペール ギュント グリーン
11)ドボルザーク ボヘミアン パープル
(※他のインクに比べて粘度が高く、インクを伸ばしにくい印象でした。)
12)ブラームス ポート ブルー
13)シュトラウス ブルー ドナウ
14)バッハ フォレスト グリーン
15)ショパン コニャック ブラウン
また、インク選びの際に便利なように、全15色を1つの画像にまとめました。
よろしければダウンロードしてご利用下さい。
フラッシュが見られるインクがありました!
文字や線だけを書いていると分からないのですが、“塗る”ことによってフラッシュが生じるインクがあります。
(ただし、紙にも条件があります。詳しくは以下のリンク先をご覧下さい。)
インクの“フラッシュ”って?皆さん「レッドフラッシュ」や「グリーンフラッシュ」という言葉を、聞いたことありますでしょうか?万年筆・つけペン用のインクの特徴や魅力を語る際に、時々耳にする表現ですよね。これは、筆記線の一部やイン[…]
インクの“フラッシュ”と紙との相性を調べるこの企画。前編では「1)J-laid paper」「2)paper treasure(上質紙)」について、見てみました。引き続いて、後編では「3)paper treasure(書籍用紙)」「[…]
Sound of Music インクでは、15色中3色で明確なフラッシュが見られ、2色でも多少のフラッシュが見られました。
明確なフラッシュ1)ヴェルディ バイオレット レッド
明確なフラッシュ2)プッチーニ アイシー ブルー
明確なフラッシュ3)ブラームス ポート ブルー
多少のフラッシュ1)チャイコフスキー スワン レイク グリーン
多少のフラッシュ2)ドボルザーク ボヘミアン パープル
また、フラッシュとは少し違う感じですが、光を反射するツヤのある部分ができたインクもありました。
フラッシュとは少し違う?)モーツァルト クラシック レッド
Sound of Music インクの色見本を作り終えて
作成した後の色見本は、名刺用バインダーに入れて使っています。
ちょっと手間ですが、一回作ってしまえば、インク選びの時などとても便利です。
それにしても、万年筆・つけペン用のインクの表情の豊かさはすごいですね。
単純な濃淡だけでなく、「ベートーヴェン ヒーロイック ピンク」のように、黒い色が現れたり、フラッシュが現れたり…
文字や線を書いているだけだど気付きにくい表情が、面で塗ってみることではっきり表に出てくる印象です。
今後は、同じやり方で他のブランドのインクとかについても、色見本を作ってみようと思います。
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