フラッシュしやすい紙を探せ! -後編-

インクの“フラッシュ”と紙との相性を調べるこの企画。
前編では「1)J-laid paper」「2)paper treasure(上質紙)」について、見てみました。
引き続いて、後編では「3)paper treasure(書籍用紙)」「4)for pencil(鉛筆用)」の結果を見て行こうと思います。

(※検証方法の概要や前編の結果については、以下のリンク先をご覧下さい。)

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結果発表:3)paper treasure(書籍用紙)

3-A)ソリスト(N)

にじみは殆ど見られず、長方形・円だけでなく、極太線でもフラッシュが現れています。

インク_フラッシュ_用紙比較_書籍用紙/ソリスト

3-B)OKライトクリーム

インクの吸収が良く、長方形・円や極太線でにじみが発生しています。
フラッシュは見られません。

インク_フラッシュ_用紙比較_書籍用紙/OKライトクリーム

3-C)ラフ淡クリームセンダイ

大きなにじみが見られ、フラッシュは現れていません。

インク_フラッシュ_用紙比較_書籍用紙/ラフ淡クリームセンダイ

3-D)ニューシフォンクリーム

大きなにじみが見られ、フラッシュは現れていません。

インク_フラッシュ_用紙比較_書籍用紙/ニューシフォンクリーム

3-E)メヌエットライトC

にじみは殆ど見られず、長方形・円のほぼ全面にフラッシュが見られ、極太線でもフラッシュが現れています。

インク_フラッシュ_用紙比較_書籍用紙/メヌエットライトC

結果発表:4)for pencil(鉛筆用)

4-A)特白画学

大きなにじみが見られ、フラッシュは現れていません。

インク_フラッシュ_用紙比較_pencil/特白画学

4-B)ダイヤバルキー

大きなにじみが見られ、フラッシュは現れていません。

インク_フラッシュ_用紙比較_pencil/ダイヤバルキー

4-C)オペラクリアマックス

にじみは殆ど見られず、長方形・円でフラッシュがはっきり現れ、極太線でもフラッシュが現れています。
(※オペラクリアマックスは、今回は kamiterior に従って「for pencil(鉛筆用)」に分類していますが、一般的には「書籍用紙」に分類されるようです。)

インク_フラッシュ_用紙比較_pencil/オペラクリアマックス

4-D)OCR用紙

にじみは殆ど見られず、長方形・円だけでなく、極太線でもフラッシュが現れています。

インク_フラッシュ_用紙比較_pencil/OCR用紙

4-E)スライト

にじみは殆ど見られず、長方形・円でフラッシュがはっきり現れ、極太線でもフラッシュが現れています。

インク_フラッシュ_用紙比較_pencil/スライト

結局、フラッシュが現れたのは…

多くの箇所ではっきりフラッシュが現れたのは、以下の5種類。

  • 1-A)Lライティングペーパー(ホワイト)
  • 3-A)ソリスト(N)
  • 3-E)メヌエットライトC
  • 4-C)オペラクリアマックス
  • 4-E)スライト

また、限定的にフラッシュが現れたのは、以下の4種類でした。

  • 1-C)サンレイド(乳白)
  • 1-E)エアメールボンド(ナチュラル)
  • 2-A)OKプリンス上質
  • 4-D)OCR用紙

前編、後編合わせ計20種類の紙を検証した結果をまとめると、以下のような感じとなります。

  • インクの吸収が良く、にじみが大きな紙では、フラッシュは現れない
  • にじみが少なくても、インクが裏抜けする紙では、フラッシュは現れにくい
  • レイド紙、上質紙といった用紙の種類は、フラッシュにあまり関係ない

イメージ的には、インクがあまり深く染み込まず表面で乾くと、フラッシュが現れやすいようです。
また、用紙の種類によってフラッシュの現れ方に差が出ると予想してたのですが、これについては明確な傾向はありませんでした。
(ただし、今回の検証対象は全て非塗工紙ですので、塗工紙とは差がでるかと考えています。)

拡大して見てみましょう

では最後に、今回の検証で現れたフラッシュの何点かについて、その様子を近くでもっとよく見てみましょう。

1)書籍用紙 / メヌエットライトC

まず最初は、今回の検証で最もよくフラッシュが現れた紙「メヌエットライトC」について。

たっぷりインクを載せた長方形・円エリアでは、長方形のほぼ全面、円の輪郭で、強くはっきりした金属的な光沢感が見えます。

また、極太線の書き出し付近にも光沢感があり、加えて細線のところどころも、光沢感までは無いものの、ピンク色がかった色合いとなっています。

メヌエットライトC_レッドフラッシュ_01

今回の検証のグリーンフラッシュについては、青緑色のような弱めの光沢感となっています。

長方形のほぼ全面と円の輪郭付近で青緑色が出ており、手前の長方形では一部に明るい光沢感が現れています。
また、極太線の書き出し付近等に、緑がかった色合いが出ています。

メヌエットライトC_グリーンフラッシュ_01

 

2)レイド紙 / Lライティングペーパー(ホワイト)

2番目に取り上げたのは、「Lライティングペーパー(ホワイト)」。
この用紙はライフ社のノートで使用されていますので、フラッシュがはっきり現れた紙の中で、最も入手しやすいのでは、と考えています。

レッドフラッシュの現れ方は、先ほどの「メヌエットライトC」とほぼ同様。
長方形・円エリア、極太線において、ピンク色の光沢感がはっきり現れています。
細線については、書き出し付近の折れ線部分等で、僅かにピンク色が見える印象です。

Lライティングペーパー_レッドフラッシュ_01

グリーンフラッシュについては、「メヌエットライトC」よりも僅かにフラッシュが弱い印象。
毛羽立ちのようなにじみが多少見られますので、その影響かも知れません。

Lライティングペーパー_グリーンフラッシュ_01

 

3)鉛筆用 / OCR用紙

3番目は先の二つと比較するため、限定的にフラッシュが現れた「OCR用紙」をピックアップしました。

特に長方形で違いが大きいですね。
先の二つでは長方形のほぼ全面でフラッシュが見られたのに対し、「OCR用紙」ではほぼ輪郭のみとなっています。

OCR用紙_レッドフラッシュ_01

グリーンフラッシュでも、長方形での差が大きいです。
「OCR用紙」では先の二つと異なり、全面にグリーンフラッシュが現れてはいません。
でも、その一方で、長方形の輪郭等、グリーンフラッシュが出ている箇所では、割と明るめの光沢感が出ています。
割と面白いフラッシュの現れ方ですね。

OCR用紙_グリーンフラッシュ_01

最後に

正直、フラッシュの現れ方やインクのにじみ方など、ここまで差が出るとは思っていませんでした。
(メーカーや問屋の方から見たら、当たり前なのでしょうけど…)
紙とインクの世界は、やっぱり奥が深いですね。

今回は、まずは多くの種類を検証しようと思い、kamiteriorさんのメモパッドを使用させて頂きました。
今後は、色々なノートや手帳で使われている紙などについても、調べてみたいと考えています。

結構、長い記事になってしまいましたが、ご覧いただき、どうもありがとうございました。

今回の検証で使用したインクについて

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ご興味の方はぜひ以下のリンク先をご覧下さい。

 

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