今年のハロウィンまでもう一週間足らず。
という訳で、混色可能なインクを使ってハロウィン・オレンジを作ってみよう、というのが今回の企画です。
目指す色は
そもそも今回作ろうとする「ハロウィン・オレンジ」は、あのハロウィンのかぼちゃの色。
普通のオレンジよりも、濃く、赤く、ちょっとブラッディ・オレンジっぽい色です。
これに金色のラメをプラスして、カードにも使える華やかな色を目指します!
使うインクは
使うインクは何でも良いという訳ではなく、混色しても成分的に問題が無いインク。
ということで、シリーズ内で混色可能な「ピエール・カルダン Sound of Music インク」を使います。
ベースにするのは、「ビゼー カルメン オレンジ」(以下、カルメンオレンジ)。
その名の通りオレンジ色なのでベースには最適。
ただし、ちょっと薄くソフトな色合いなので、これに赤を少し加えて、調整しようと思います。
Sound of Music 全15色中、赤系の色は3色。
このうち「ラヴェル ボレロ レッド」、「ヴェルディ バイオレット レッド」は少し、パープル系の色が感じられます。
このため3色の中で最もパープル色が弱い、「モーツァルト クラシック レッド」(以下、クラシックレッド)を赤味のプラスに用いることにします。
仕上げに加えるラメは、呉竹の「ink-cafe ラメの素」。
オレンジと合いそうなゴールドのラメを使います。
さっそく混ぜてみましょう
1)カルメンオレンジ 3ml + クラシックレッド 0.2ml
カルメンオレンジはクラシックレッドと比べ、インクの色が透明で薄い印象。
混ぜたときは、クラシックレッドの色が強く出そうです。
このため最初は、カルメンオレンジにクラシックレッドを少し加えて、様子を見てみます。
左が加える前のカルメンオレンジ、右がクラシックレッドを0.2ml加えたものです。
想像した以上に、クラシックレッドの影響が大きかった感じです…
オレンジ + レッド が ピンクに??
何はともあれ、色見本を作って確認しましょう。
左が加える前のカルメンオレンジ、右がクラシックレッドを0.2ml加えたものです。
・・・?
「オレンジ+レッド少々=ブラッディ・オレンジ」ではないですね…
オレンジというよりは、もうむしろピンクになってしまってます。
(ちなみに、Sound of Music シリーズのピンク色「ベートーヴェン ヒーロイック ピンク」は、右のような色になります。)
カルメンオレンジを加えて調整しましょう
ピンク色になってしまったのは謎ですが、クラシックレッドを入れ過ぎたのは明らか。
なので、カルメンオレンジを加えて調整してみます。
2)カルメンオレンジ 1ml 追加 (⇒ カルメンオレンジ 4ml + クラシックレッド 0.2ml)
3)カルメンオレンジ更に1ml追加 (⇒ カルメンオレンジ 5ml + クラシックレッド 0.2ml)
2)、3)の調整を加えた結果が、下の色見本です。
左がカルメンオレンジを1ml追加したもの、右が更に1ml(計2ml)追加したものです。
ちょっとだけ右のほうがオレンジ色が強いような気もしますが、ぱっと見ほぼ一緒です…
最初に混色したときの色見本とも、それほど大きな差はありません。
これでは、いくらカルメンオレンジを加えても、ハロウィン・オレンジには近づきそうにありません。
クラシックレッドが、カルメンオレンジで薄まり、それでピンク色が強く出てきた印象です。
今回は失敗ですね…
残念ながら、ハロウィン・オレンジを作るという狙いは、見事に失敗してしまいました。
もっと朱色っぽい赤があれば上手く行くかも知れませんが、残念ながら Sound of Music シリーズにはありません。
ちょっと混色というものを簡単に考え過ぎていたようです…。
一応、ラメは足してみましょう!
混色でハロウィン・オレンジを作るのは、もう失敗してしまったのですが。
ゴールドのラメはちょっとオレンジっぽくもある(?)ので、ちょっとそれだけは確かめておきましょう!
という訳で、先ほどの混色インク(カルメンオレンジ 5ml + クラシックレッド 0.2ml)に、ゴールドのラメを加えてみます。
また、混色前のカルメンオレンジの方が良さそうな気もするので、こちらにもラメを加えてみます。
左が混色インクにラメを加えたもの、右が混色前のカルメンオレンジにラメを加えたものです。
残念ながら、混色インクはピンク味が強く、ゴールドのラメがあまり合いませんね。
オリジナルのカルメンオレンジにラメを加えたものは、まぁ割と良い感じです。
また、ラメの輝きが良く分かるよう斜めから光を当てると、こんな感じになります。
文字や線を書くには割と良い気がしますが、面を塗るにはちょっとラメが多すぎたようです。
最後に…
今回初めて、インクを混ぜて色を作ってみましたが、なかなか難しいですね。
特に薄い色のインクを使う場合は、相手のインクを薄めることになるので、注意が必要です。
今回は、後々ラメを入れることを考えていたのである程度の量を混ぜましたが、単に混色を楽しむだけなら、パレット等に少量ずつ混ぜていくのが良いかも知れません。
最後に、今回の記事で使用した商品について、ショップサイトへのリンク先を掲載いたします。
よろしければ、ぜひショップサイトもご覧下さい。